組子/KUMIKO

組子とは、釘や金具を使わずに細い木片を組み合わせて幾何学的な文様を作る日本の伝統技法です。その歴史は飛鳥時代にまで遡り、法隆寺や平安時代の貴族の住居などにも見ることができます。現在では照明や建具、什器などにも応用されています。
組子の魅力は、その繊細さと美しさにあります。0.1mmの誤差も許されない精度で組み上げられた組子は、光と影のコントラストを生み出し、空間に華やかさと落ち着きを与えます。また、組子には200種類以上の文様があり、それぞれに意味や思いが込められています。麻の葉、胡麻、桜などの自然からインスピレーションを得た文様や、卍崩し、鶴亀、鳳凰などの縁起の良い文様などがあります。

 

MASUKOUSHI

枡格子の組子は、縦と横の格子を正方形に組み合わせた無駄のないシンプルなフォルムで、和風洋風の空間に溶け込みやすい文様です。
格子のマス目は魔物を見張る魔除けの意味もあり、無病息災や子孫繁栄の願いが込められています。

 

KAKUASA

角麻は、麻の葉を正方形の中にあしらった文様です。麻は古来から神聖な植物として神事に用いられ、厄除け・魔除けや子供の健やかな成長を願う意味があります。
正方形には物事の安定を表す意味合いがあり、麻の葉と組合わせた縁起の良い組子文様です。

 

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